キンモクセイ

_______10月18日






キンモクセイの香りが漂うようになった

秋の季節







毎年この時期は、

朝目覚めて外に出て ひんやりとした秋の空気に触れて

夏より薄くなった空の青さを見つめて

ちょっと、わくわくする。





秋のイベントで一番好きだったことは

紅葉を見る

でもなく

紅葉狩りをする

でもなく

読書をする

でもなく



きっと、あなたの誕生日だった





それが秋の全てだったのだろうと、


今の私なら思える。











はじめて、

君と一緒に0:00を迎える事をしなくなった

お祝いのために準備をする事もなくなった

貴方に贈る言葉を考える事もなくなった

一日中予定を空けておく事もなくなった



何より特別だった10月18日が

ここ数年ではじめて


"何気ない一日"に変わりつつある










少しばかり寂しいことなのかもしれないね、

まふまふさん、貴方は今どんな気持ちでいるかな

きっと、私にとってこの"特別"だった日が"何気ない一日"に変わるのははじめてだけれど

いままで"何気ない一日"だった人が"特別"な日としてはじめて過ごすのかもしれないね


きっと、私がずっと特別にしていた時よりも

今年はもっと多くの人に囲まれる日になるかもしれないね





幸せだといいなあ、と思います





私にかけがえない時間をくれたひと

かけがえない気持ちをくれたひと

かけがえないしあわせを分けてくれたひと



だから、わたしの"特別"ではなくなったとしても

"しあわせ"であってほしいなと

ずっと、ずっと願っています







貴方から離れたのは

「もう貴方に私は必要ないから」だと

言い聞かせていたけれど

きっと、間違いだったかな

「わたしの人生に貴方がいなくても1人で立てるようになった」

だから、きっと離れました。










貴方に縋ってばかりだったわたしをどうか暖かく微笑んで

貴方もわたしも、ずっと強くなったね

1人で立てるように 笑えるようになったね





貴方がどんどんいい方向に変わっていくことがずっとしあわせだった

いつからか、追いつけなくなった

変わっていくことを、素直に受け入れられなくなったのは

紛れもない私の醜い気持ちから

喜んであげるべきはずだったし、

その頃のわたしが1番望んでいたのはそれだったのに

大切にしてくれていたことに変わりはなかったのに

素敵な人だからこそ、素敵な人が集まってくることが

気付けば白のペンライトが増えていたことが

すこしだけ、嫌だったな

でも、すごくすごく 誇らしかったな、



少なくとも貴方の世界の中に入り込めていた数年間は宝物だよ

ありがとう、ずっと嫌いになれない人







10月18日






世界で一番幸せなひとでいて